「本当の勇気」 [こころのチキンスープ]
「私に勇気があるって言ってくれるの?」
「ええ」
「それはきっと、勇気とは何かを教えてくれた人たちがいたからだわ。」
と言うと彼女は次の話をしてくれた。
何年か前に、スタンフォード大学病院でボランティアとして働いていた時の話よ。
ライザっていう女の子はほとんど回復の見込みがない難病にかかっていたわ。
彼女が助かるためのたった一つの方法は、五歳の弟に血を分けてもらうことだったの。
実は、その弟も同じ病気にかかったけど、奇跡的に助かったものだから免疫ができていたのね。
そこでドクターは、ライザの小さな弟にこのことを説明して、おねえさんに血を分けてあげられるかって聞いたの。弟は、ほんの数秒迷っていたけど、大きく息を吸い込むと言ったわ。
《うん、いいよ。ぼくの血で、おねえちゃんが助かるんだもん》
輸血は順調に進み、ライザの頬はだんだんピンク色に染まってきたわ。
横に寝ていた弟は、それを見てにっこり笑ったの。
私たちもつられて笑ったわ。
ところがしばらくすると、弟の顔が青ざめ微笑みも消えてしまった。
そして、ドクターに
「ぼくはもうすぐ死ぬの?」
と震える声で聞くの。
まだ幼くて、ドクターの説明がよく理解できていなかったのね。
おねえさんを助けるためには、自分の血を一滴残らずあげなければならないと、思い込んでいたんだわ。
「そうなんだわ。勇気ってどんなものか、私にはきっとわかっている」
彼女はさらに言葉を続けた。
「でも、それは、《勇気って何か》を教えてくれた人たちがいたからなんだわ。」
ダン・ミルマン
何でもないことが人のために何かをすることで、誰もが素晴らしい人になれます。
大学を出ていなくても、正しい文法で話せなくても人のために何かをすることができます。
ただ、やさしい気持ちがあればいいのです。
愛の心があればいいのです。
マーチン・ルーサー・キング・ジュニア
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ありがとうございます
また明日、あなたにとって素晴らしい一日が訪れますように・・・
「ええ」
「それはきっと、勇気とは何かを教えてくれた人たちがいたからだわ。」
と言うと彼女は次の話をしてくれた。
何年か前に、スタンフォード大学病院でボランティアとして働いていた時の話よ。
ライザっていう女の子はほとんど回復の見込みがない難病にかかっていたわ。
彼女が助かるためのたった一つの方法は、五歳の弟に血を分けてもらうことだったの。
実は、その弟も同じ病気にかかったけど、奇跡的に助かったものだから免疫ができていたのね。
そこでドクターは、ライザの小さな弟にこのことを説明して、おねえさんに血を分けてあげられるかって聞いたの。弟は、ほんの数秒迷っていたけど、大きく息を吸い込むと言ったわ。
《うん、いいよ。ぼくの血で、おねえちゃんが助かるんだもん》
輸血は順調に進み、ライザの頬はだんだんピンク色に染まってきたわ。
横に寝ていた弟は、それを見てにっこり笑ったの。
私たちもつられて笑ったわ。
ところがしばらくすると、弟の顔が青ざめ微笑みも消えてしまった。
そして、ドクターに
「ぼくはもうすぐ死ぬの?」
と震える声で聞くの。
まだ幼くて、ドクターの説明がよく理解できていなかったのね。
おねえさんを助けるためには、自分の血を一滴残らずあげなければならないと、思い込んでいたんだわ。
「そうなんだわ。勇気ってどんなものか、私にはきっとわかっている」
彼女はさらに言葉を続けた。
「でも、それは、《勇気って何か》を教えてくれた人たちがいたからなんだわ。」
ダン・ミルマン
何でもないことが人のために何かをすることで、誰もが素晴らしい人になれます。
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タグ:こころのチキンスープ 本当の勇気
窓 [こころのチキンスープ]
【こころのチキンスープ2】より抜粋。
ある大きな病院の小さな病室で、重い病気にかかった二人の男が寝ていました。
このちっぽけな部屋には、外の景色が見える窓がただひとつあるだけでした。
その窓のそばで寝ている男は、毎日午後になると一時間だけ、ベッドの上で上半身を起こすことが許されていました。
肺にたまった水を出すためです。
しかし、壁際の男は起き上がることもできず、いつもあお向けに寝ていなければなりませんでした。
毎日、午後になって身体を起こす時間が来るたびに、窓際の男は寝たきりの男のために外の様子を話して聞かせました。
窓からは池のある公園が見えます。
子どもたちがあひるや白鳥にパンを投げ与えたり、おもちゃのボートを浮かべて遊んでいます。
若い恋人たちが、手をつないで樹の下を歩いています。
花は咲き乱れ、青々とした芝生が広がり、ソフトボールを楽しむ人たちもいます。
その向こうの木々のあいだからは、ビルが建ち並ぶ街の風景も見えます。
寝たきりの男はこうして、ひとつひとつの話を心から楽しみました。
もう少しで池に落ちそうになったり子どものことも、サマードレスに身を包んだきれいな女の子たちのことも聞きました。
それを聞いているうちに、いつしか外の光景を自分の目で見ているような気分になったものでした。
ある日のこと、寝たきりの男の脳裏をひとつの思いがよぎりました。
「なぜ、あいつだけが、外の景色を見る楽しみを与えられているんだ?俺にだって……」
彼はそんなことを考える自分が恥ずかしいと思いましたが、その考えを打ち消そうとするたびに、ますます不満がつのります。
窓側のベッドに移るためなら、何でもしてやるぞとさえ思い始めたのです。
ある晩のこと、寝たきりの男がいつものようにぼんやり天井を見つめていると、隣で眠っていた男が突然目をさまし、ひどくせき込み始めました。
息をするのも苦しそうです。
男は看護婦を呼ぼうと、枕元のスイッチに必死で手を伸ばそうとします。
寝たきりの男は、そんな様子をただじっと見ていました。
隣の男の呼吸が止まってしまったのに気づいても、何もしませんでした。
朝が来ました。看護婦はその男が死んでいるのを見つけ、静かに病室から運び出しました。
寝たきりの男はほとぼりが冷めるのを待って、窓側のベッドに移してくれるように頼みました。
看護婦たちはその望み通り彼を隣のベッドに移し、気持ちよく眠れるようにと毛布をきちんとかけ直してくれました。
男は彼女たちが病室から姿を消すとすぐに、痛みをこらえながら、片ひじをついてやっとの思いで身体を半分起こしました。
そして窓から外を見たのです。
そこには、灰色の高い塀が張りめぐらされているだけでした。
どうでしたか?
このお話・・・。
似たような経験、ないでしょうか?
強い先入観は、よくないですよね。
私も目先だけで判断しないように心がけているのですが、ついつい勘違いしてしまうこともあります。
何事も目先だけの判断ではなく、中身までじっくりみる心がけをしたいものです。
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もちろん、入金の際は詳細をブログにアップします。また、残高は逐一皆さんに報告していくつもりです。
私を信用していただける方で、この本が気になった方は是非ここから買ってくださいね。一匹でも不幸な動物達を救うために。
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テックスの目 [こころのチキンスープ]
こころのチキンスープ11~動物たちの贈り物より抜粋。
エリック・シールはやせ細った子犬を見て、だいたい生後5週間くらいではないかと検討をつけた。
その小さな雑種の雌犬は昨夜のうちにシール家の門の前に捨てられていたのだ。
「聞かれる前に言っておくけど」
と彼は妻のジェフリーに言った。
「答えは絶対ノーだ!うちでは飼わないぞ。2匹目はいらない。それに、もしもう1匹飼うとしても、純粋種じゃなくちゃだめだ!」
夫の言うことなど聞こえなかったかのように、妻はやさしい声で聞いた。
「何ていう種類だと思う?」
エリックは頭を振った。
「そうだな・・・。この色や模様からすると、ジャーマンシェパードの血が入っているんじゃないかな。耳もちょっと折れているし」
「この子を追い払うなんてできないわ」
と、ジェフリーはすがるように言った。
「私、餌をやって体をきれいにしてあげる。それからもらい手を探しましょう。」
子犬は2人の間に立って、自分の運命が決まりつつあるのを感じ取っているようだった。
ためらいがちに尻尾を振って、2人の顔を交互に眺めた。
その艶のない毛並からはあばら骨が透けて見えていたが、眼は生き生きと輝いていることにエリックは気づいた。
ついに、彼は肩をすくめて言った。
「君がどうしてもって言うなら、勝手にすればいい。でも、はっきり言っておくが、おれはハインツ57(いろいろな材料が調合されたステーキソース)みたいな雑種はお断りだからね。」
エリック・シールはやせ細った子犬を見て、だいたい生後5週間くらいではないかと検討をつけた。
その小さな雑種の雌犬は昨夜のうちにシール家の門の前に捨てられていたのだ。
「聞かれる前に言っておくけど」
と彼は妻のジェフリーに言った。
「答えは絶対ノーだ!うちでは飼わないぞ。2匹目はいらない。それに、もしもう1匹飼うとしても、純粋種じゃなくちゃだめだ!」
夫の言うことなど聞こえなかったかのように、妻はやさしい声で聞いた。
「何ていう種類だと思う?」
エリックは頭を振った。
「そうだな・・・。この色や模様からすると、ジャーマンシェパードの血が入っているんじゃないかな。耳もちょっと折れているし」
「この子を追い払うなんてできないわ」
と、ジェフリーはすがるように言った。
「私、餌をやって体をきれいにしてあげる。それからもらい手を探しましょう。」
子犬は2人の間に立って、自分の運命が決まりつつあるのを感じ取っているようだった。
ためらいがちに尻尾を振って、2人の顔を交互に眺めた。
その艶のない毛並からはあばら骨が透けて見えていたが、眼は生き生きと輝いていることにエリックは気づいた。
ついに、彼は肩をすくめて言った。
「君がどうしてもって言うなら、勝手にすればいい。でも、はっきり言っておくが、おれはハインツ57(いろいろな材料が調合されたステーキソース)みたいな雑種はお断りだからね。」
タグ:こころのチキンスープ
サーカス [こころのチキンスープ]
『こころのチキンスープ2~生きることは愛すること』より抜粋
人の一生における最善のもの
それは
誰の目にもふれない
誰の記憶にも残らない
愛と思いやりのこもった
ささやかな行為
ウィリアム・ワーズワース
人の一生における最善のもの
それは
誰の目にもふれない
誰の記憶にも残らない
愛と思いやりのこもった
ささやかな行為
ウィリアム・ワーズワース
ニューヨークに愛を [こころのチキンスープ]
「こころのチキンスープ」という本をご存知ですか?
世界中で実に1億部が売れている超ベストセラーです。
感動、元気、勇気、愛をもらえる本です。
人生を飾らず、素直な気持ちで生きていきたい・・・という気持ちが再確認出来る本なのです。
この本を読んでいると、心から愛が溢れ出しどんどん口コミしたくなるんです。
ということで、カテゴリーを追加しちゃいました。
今回は、私が初めてこの本を知ったきっかけになったストーリーをご紹介しますね。